インポーターのサン・フレールがイタリアの2つの小物ブランドをスタート

インポーターのサン・フレールは今秋、イタリアの2つの小物ブランドの取り扱いをスタートする。1つは、トスカーナ州ピサを拠点とするバッグブランドの「モンロブ(MONROB)」。2015年、ラグジュアリーブランドに約20年勤務した夫ロベルト・パルミエリ(Roberto Palmieri)が妻のデザイナー、マリア・キアラ・ソナニ(Maria Chiara Nasoni)と立ち上げた。イタリア伝統の職人的技術とモダンなデザインの融合が信条だ。ソナニ・デザイナーは「女性のハンドバッグは、その人のパーソナリティーを表すものだ。お客さまそれぞれの個性を小物で表現することを考えている」とコメントしている。バッグの価格は7万~9万円台。

もう1つは、ピンキーリングの「ヴェンティ ディエチ リミテッド エディション(2010 LIMITED EDITION)」。クリスチャン・スッティ(Cristian Sutti)最高経営責任者(CEO)が90年代に、所有していた32年製のコロナ社のタイプライターからインスピレーションを得て、ミラノの金細工職人との出会いをきっかけに、タイプライターのキーをトップに据えた手作業のピンキーリングを生み出した。来日したスッティCEOは「イタリアでは、ユニークなアクセサリーとして人気がある。日本でも期待している」と話した。同ブランドのミラノの工房を訪問した加島勉サン・フレール社長は「工房は見たことがない機械が並び、熟練の職人が黙々と作業する異空間だった。性別、オンオフを問わず、さまざまなお客さまに受け入れられると思う」と期待を寄せた。販売はセレクトショップ中心で、受注販売を予定している。手作りのため、受注から納品までは約2カ月を要する。6月に都内のセレクトショップでポップアップストアをオープンする予定だ。価格は9万2000円。