人気のカードケース♪—プラダ

30代~50代の大人が似合うカードケースが揃っているプラダは、イタリアの有名なハイブランド。凛としたデザインが特徴です。

人気のカードケース♪

プラダカードケース1

 【1位】パスポート&カードケース 

カードポケット7個に、パスポート用ポケットが1つ付いたカードケースです。

プラダカードケース2

 【2位】マルチカードケース 

プラダ財布コピー

取り出し可能の便利なカードケース。
書類用ポケットも付いていて、お仕事をされるキャリアウーマンの方にも◎。

プラダカードケース3

 【3位】カードケース 

サフィアーノカーフ×プラダゴールドプレートのシンプルさが際立つカードケース。

インディヴィ(INDIVI)


■休日も通勤も使える! OLダウンコートの定番ブランド
きちんと見えもスタイルアップも、洗練された印象も、そして機能性も……そんな理想を実現させる逸品が見つかるエレガント系ブランド。価格は3万円台~4万円台とお財布にやさしいのも◎。

インディヴィで人気のダウンコート

インディヴィ ダウンコート

これ欲しい♪8【撥水・抗菌防臭】ダウンジャケット
「確実に防寒できるけれど、着ぶくれやカジュアル見えが心配で仕事服にはちょっと……」という声に応えたデザイン。細見えもきちんと見えも叶う、理想の名品。

グッチ tシャツ 偽物
フードにぐるりと絶妙なボリュームのリアルファーを施し、リッチ感をプラス。フードが立つようにデザインされているので、顔まわりを華やかに見せるだけでなく、小顔効果も期待できます。


インディヴィ ダウンコート2

これ欲しい♪21【抗菌防臭 / 消臭 / 撥水加工】フーデットファーダウンコート
毎年発売されるし雑誌掲載も多い、インディヴィの定番モデル。着膨れしないスッキリとしたシルエット&ダウン量に、なじみのよい同色フォックスファー(取り外し可能)と、大人のツボを押さえています。
ダウンはカナダ産の希少性の高い「カナディアン コロニアルダウン」を使用。

”カシミヤ”ってどんな素材?エルメスやルイヴィトンなどのおすすめアイテムもご紹介

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秋口に入り、今年の秋冬コーディネートを考えられている方も多いのではないでしょうか。
今回は秋冬シーズン、特に冬物衣料に使用される「カシミヤ」についてご紹介します。

■カシミヤとは

カシミヤとは、”カシミヤ山羊”の羊毛を用いた繊維素材のことです。

カシミヤ製品は艶があり、手触りが非常に滑らかです。
また、保温性・保湿性に優れ、ニットやコートなどの冬物衣料によく使用されています。

■カシミヤ製品の機能性が高い理由

カシミヤ製品の特長は、保温性の高さ、他の繊維素材と比較すると艶があることです。

その理由は、カシミヤ山羊が生息する一部の地域にあります。
カシミヤ山羊が育つ山岳地帯では、冬の気温はマイナス20度以下になります。
そんな過酷な冬の中で体温を保つため、羊毛は密度が濃く、細やかな構造になっているといわれています。

また、山岳地帯の飲み水にミネラルが多く含まれていること、厳しい環境下にあるため外敵が少なくストレスが低いことから、平地で育てられた山羊と比べて体毛の艶が高いともいわれています。

■おすすめのカシミヤアイテム

前述の通り、カシミヤ素材は希少性が高く「衣料繊維の宝石」と言われるほど、価格設定が高いことがほとんどです。
また、品質・生産性が高いラグジュアリーブランドのアイテムであれば、ニット1着でも定価が10万円を超えることは珍しくありません。

ただし、中古品であれば、綺麗な状態でも定価の半分以下の価格で流通していることがあるためお買い得に購入することができます。
そのようなブランドアイテムの中で、これからの季節にオススメのものをご紹介いたします。

▼エルメス カシミヤマフラー

エルメスのカシミヤ100%のマフラー。
高品質なカシミヤは身に付けた時に肌触りが滑らかで、直接肌に触れてもストレスが非常に少ないことが特徴です。
さりげなく入ったHの刺繍がエルメスらしい上品さを際立たせます。

▼ルイ・ヴィトン カシミヤネクタイ

表地にカシミヤ素材を使用したネクタイ。秋冬のビジネスシーンにもぴったりのアイテムです。
大剣幅が6ミリと細身のため、ふっくらとした素材感を抑えてコーディネートすることができます。

▼ヘルノ カシミヤコート

カシミヤ素材は非常に細い毛質のため、軽量であることが特徴です。
ロングコートでも軽やかに羽織ることができ、保湿・保温性にも優れているためアウターにも適した素材です。

▼シャネル カシミヤネット

淡い若草色が特徴のシャネルのニット。
カシミヤは繊維が細かくデリケートであるため、染色工程が非常に難しいと言われていますが、染色すれば淡い色でも明るくはっきりとした発色になります。
シャネルの高い技術が表れた逸品ではないでしょうか。

■カシミヤのお手入れ方法

カシミヤは非常に細かい繊維構造になっており、摩擦などのダメージは衣服の破れ・ほつれを引き起こし易い繊維といえます。
デリケートな繊維素材ですが、下記の内容に気を付ければ、ご自宅でのクリーニングも可能なため、参考にしてみてください。
※今回ご紹介させていただいくお手入れ方法はあくまでも代表的な方法となります。 お手入れいただく環境や素材、使用する洗剤や洗濯機などによって方法が変わったりもするので、予めご了承ください。最初に”ぬるま湯で優しく手洗い”

洗面所やボールなどに”洗剤”と”ぬるま湯”を混ぜ、ゆっくりと手洗いで洗濯をしましょう。

<注意点>
・急激な温度変化で、繊維構造が壊れてしまう場合があります。
・冷水や高温のお湯は使用せずに、30℃程度のぬるま湯で、手洗いを行ってください。
・洗剤は、ウールやカシミヤに対応している”オシャレ着洗剤”を使用することをおすすめします。柔軟剤入りであれば、仕上がりがふっくらする為、さらにおすすめです。
・こすり洗いなどは繊維を傷つける場合がある為、押し洗いなどで内部に洗剤が浸透するように優しく洗うようにしましょう。脱水

洗濯ネットに入れ、洗濯機のドライコースで脱水を行います。

<注意点>
・間違って乾燥コースまで行ってしまうと、繊維が縮む場合がありますのでご注意ください。

乾燥

通気性が良い場所で、日陰の平干しを行いましょう。

<注意点>
・直射日光が当たる場所は、変色などを起こす可能性がありますので必ず、日の当たらない場所で乾燥を行ってください。
・ハンガーにかけることは、柔らかいカシミア繊維に対し型崩れの原因になります。
・衣服の場合は、広げて平らに置くことで型崩れを防ぎましょう。

■最後に

高い機能性と合わせて、希少なカシミヤ素材。
ハイブランドにおいては高価なアイテムが多いですが、中古品であれば手の届く価格で購入することも出来ます。

ぜひ、この秋冬のコーディネートの参考にしてみてください。

Amandaの2020年のクリスマスと


通常、今年のこの時期までに、私は欲しい100万ものがあります。セールシーズンはフルスイングで、私のトリガー指は、第2のマークダウンの予想でかゆいです、ショッピングフロントのすべては壮大です。今年、私は今、ファッションで何が起こっているのか大好きだという事実にもかかわらず、私のクリスマスウィッシュリスト(そして、クリスマスイブ以来、クリスマスウィッシュリスト)は限られています。


私は、それが成熟の徴候であるかどうか知りませんまたは、ちょうど私が私自身のこれまでに狭くなっている味を解読することでよりよく得た指標だけです、しかし、私が今年受けたいもののリストはかなり短いです。実際、それは私がここに提示したものより短いです、私が焦げて、すでにSolola腕時計を買ったので。自己否定は、私の才能の1つでありませんでした。


1 / 3
ケンゾージャガード爬虫類ジャージートレーナー
ネットワーク経由で240ドル

モンクレール 店舗


2 / 3
スターリングシルバークルスネックレス
種類の経由で303
スターリングシルバーネックレス



3 / 3
アクリルハット
ペニー経由で7ドル

若手美容家 松下侑衣花が「週刊プレイボーイ」でグラビア初披露 “脱げる美容家”の腹のうち

美容誌やウェブメディアへの寄稿、ビューティイベントへの出演、マンツーマンのメイクレッスンなど多岐にわたる活躍を見せる美容家の松下侑衣花。美容ライターからキャリアをスタートさせた彼女は、今や20代の若手美容家として取材を受けることも多く紙面にもしばしば登場する。そんな注目の美容家が、10月12日発売の「週刊プレイボーイ(PLAYBOY)」で、“脱げる美容家”として袋とじのグラビアを披露した。美容家としてキャリアを重ねる彼女が、センセーショナルな挑戦をするに至った本音に迫る。

幼い頃からコスメに興味を持っていて、大学に進学してからも漠然と美容業界で働きたいと考えていました。化粧品会社への入社を夢見て就職活動をしましたが、「会社に入り一社の製品に深く関わることは、いろいろなブランドのコスメが好きな私には向いていない」と感じたんです。ある化粧品会社の面接では、「新卒は皆、販売員として売り場で数年経験を積みます。その後、何人かは本社に異動となることもありますよ」と説明を受けました。美容の楽しさを自分の言葉でいち早く広く伝えたい、という気持ちが強過ぎた私には、このステップを待つことができないと確信しました(笑)。ちょうどその頃にフェイスブックでたまたま見かけた、“美容ライターのアシスタント募集”という投稿を見て、すぐに応募をしたんです。

就職活動はやめて、大学4年の6月から美容ライターのアシスタントとして活動し始めました。ありがたいことに、比較的すぐに自分の記事を書かせてもらえるようになりました。

そうですね。読書も苦手な方でしたし、文章の組み立て方も理解できていませんでした。ブランドから送っていただく新商品のプレスリリース(メディア向け資料)を読んでも、この成分がなぜ肌によくて、どんな悩みに作用するのか、といったことも分からなくて……。見かねた師匠からは、「月に5冊は本を読んで、感想文を送って」と言われていましたね(苦笑)。200字の文章を6時間もかけて書き上げて、師匠にチェックしてもらうと「はい、もう一度!」と。書き直しで5往復なんていうこともありました。

化粧品について勉強をしながら量をこなすという毎日で、1カ月で100記事ほど書くことで、なんとか食べていけるという生活でした。しんどかったけれど、記事を多く書くことで自信がつきましたし、タイトルの付け方や切り口でPV(ページビュー)数がこれだけ変わる、という“成績”が目に見えるのも楽しかった。やがて、「ヴォーチェ(VoCE)」や「アンアン(anan)」といった雑誌での仕事もいただくようになり、ツイッターとインスタグラムのアカウントも開設しました。SNSでコツコツとおすすめのコスメを紹介するうちに、「#美金」「#ゆいコス」というハッシュタグが拡散するように。すると、自分が取材を“する側”から“される側”になる機会が増えて、2〜3年前から「美容家」とメディアで紹介いただけるようになりました。

取材して書くということに加えて、イベント登壇やインタビューなど、美容について発信をする引き出しが加わったのはうれしかったですね。ただ、インターネットでの風当たりが強かった。「20代の美容家なんて信用できない」といった内容の掲示板ができていたり、SNSのコメント欄やダイレクトメッセージでの誹謗中傷もありました。正直、今も批判はゼロではありません。ただ、対処法は結果を出していくことしかないですから。純粋に「可愛くなりたい」「きれいになりたい」と思っている女性に向けて、少しでも有益な情報を発信したいと思います。

実は中学生の頃、周囲となじめなかったんです。仲間外れにも遭いましたし、朝教室に入ると、私の机の上にだけ絵の具のチューブが散乱していたこともありました。相談できる友人もいませんでしたし、親にも話しませんでした。心配をかけたくなかったんですね。自分に自信がなく、落ち込みがちな毎日の中でふと、色付きのリップクリームをつけるだけで「頑張ってみるか!」と学校に向かえたことがあったんです。記憶をさかのぼると、幼稚園児の頃に、祖母のメイクボックスから口紅を取り出して見よう見まねで塗ってみたり、小学校低学年の頃にはマニキュアに凝ったり……。初めて彼氏ができたときや大学進学で上京したとき、お守りのように自信をくれたのが、私の場合コスメだったんです。

知人を通じて、今年の6月に話があったんです。表参道にあるオーガニックカフェで同誌の編集担当の人から話を伺いました。まさか自分がグラビアに出る日が来るなんて想像はしていなかったけれど、「来月が撮影になりますが、どこまで脱げますか?」と聞かれ、とっさに「3点隠しならいけます!」と答えていました。もちろん、美容家がグラビアに?というような世間の目と、体作りへの不安はありました。けれど周りにどう思われるかよりも、自分がどうしたいかということを大切にしたいと思ったんですよね。美容家で今まで誰も挑戦していないことに挑戦できるんだ、という楽しみな気持ちの方が強かったんだと思います。賛否両論あって当然。コンディションも撮影までにどうにかすればいいか!と腹をくくりました。

最近はコスメブランド各社がメンズ用コスメを発売していますよね。同世代の友人を見ていても、スキンケアだけでなく、コンシーラーやファンデーションといったメイクアップをしている男性が増えているという実感があります。「美容って楽しい」ということを、自分の体をもって男性にも伝えたかったんです。男性ファンを増やしたいというより、「美容家でこんな人がいるんだ」ということをきっかけにして、多くの人にもっと美容に興味を持ってほしいと考えています。私にとってのグラビアは、美容のよさを広げるための一つの手段だったんです。

美容って、肌やメイクの美しさにフォーカスされがちですが、「私が理想とするきれいな人って?」と考えたときに、頭のてっぺんから足のつま先まで美しい人だ、と気づきました。ボディーはお化粧をしない分、取り繕えないですしね。私自身、日々ボディーケアをすることで肌質やボディーラインの変化を実感してきました。お手入れをすることで、肌見せのファッションに挑戦したくなったり、パートナーとのスキンシップに自信を持てるかもしれない。モデルでもない私がケアを重ねて作った体だからこそ、こうしたメッセージをもっと発信できると思っています。

楽しかったですね。1泊2日で伊豆大島にロケということ自体、新鮮でした。美容ページの撮影はほぼスタジオで、外には出ませんから。キメ顔をしようとする前に、どんどんシャッターが切られるので自然と素の表情になりましたし、「レンズをレンズと思わない、これは彼氏だ」と自分に暗示をかけました(笑)。森の中で寝そべる私のすぐ横をアリやムカデがはっていたり、蚊に20カ所くらい刺されたことも含めて、いい思い出です。

手応えは、まだないですね。本当にまだまだです。でも、「美容を伝えたい」という気持ちはますます強くなっています。今春スタートしたマンツーマンのメイクレッスンと16タイプパーソナルカラー診断※を多い時は週10人以上に行っていて、すでに100を超える人に体験いただいています。レッスンの生徒さんやイベントで出会う女性から聞こえてくるのは、「誰かになりたい」ではなく「自分に似合うメイクを知りたい」「自分史上で一番かわいくなりたい」という声。一方的に情報を発信するのではなく、隣に寄り添って美容を伝えられるような存在になっていきたいです。

生まれ持った色(髪・瞳・肌)と雰囲気が調和する似合う色を導き出すメソッド。16タイプパーソナルカラー診断は、春夏秋冬の4つの季節に分類するカラー診断に色のトーンを加え、4シーズンをそれぞれ4タイプ(計16タイプ)に細分化したカラーシステム

美容は、仕事や恋愛に作用してその先の幸せにつながると信じています。美容を知ったら人生が変わる、ということをたくさんの人に知ってもらいたいですね。今回のグラビアで、美容の楽しさを届けられる層が広がるといいなと思っています。コスメの力で前向きになれた、中学時代の私が原点ですね。
もうすぐ28歳になりますが、30代を想像するのは楽しみです。年齢を重ねて、シワやたるみといったエイジングの悩みも自分が経験してゆくことで、発信する情報に説得力が増しますしね。いつか、美容メソッドをまとめた著書を出せたらいいですね。奥行きのある美容情報を発信できるように頑張ります。

NYコレもドタバタ日記2日目 “おてんばお嬢様”から黒人カルチャーまでをブルックリンで堪能する

9月8日のニューヨークは晴天。最高気温は25度。さぁ、街は穏やかな日曜日ですが、我々は今日もちょっとドタバタな1日の始まりです。

早朝いきなりドタバタなのは、「トリー バーチ(TORY BURCH)」のショーが、まさかのブルックリンだからです。“おてんばお嬢様ブランド”の「トリー バーチ」が、ブルックリンでショーなんて!これはNYコレの常連にとって、ちょっとした驚きです。

土地勘のない人に向けて、実に乱暴な説明をしますと、マンハッタンが東京の中央、千代田、港、渋谷、新宿区辺りだとしたら、ブルックリンは僕の中で世田谷区のイメージ。「トリー バーチ」の会場はブルックリン・ミュージアムでしたから、都心から砧の世田谷美術館に行く感覚でしょうか(笑)。そんなに近くないでしょう?実際、マンハッタンからは地下鉄に乗っておよそ30分という立地です。

さて、そんな場所でのコレクション。日本からのセレブは、2000年生まれのダンサー、アオイヤマダです!斬新!そして「良き」。「トリー バーチ」の“おてんば”なところを、ダークサイド気味なニュアンスで独特に表現しています。このセレブ起用は新しいし、日本っぽくて良いわ~。正直普通じゃない彼女の起用は、英断だったと思います。

コレクションは、いつも以上にリラックスムードなドレスが印象的でした。でも袖周りのギャザリングやプリーツはとても細かくて、クラス感はむしろ1年前よりアップ!!柔らかな素材で作るカッターシャツ、大きなリボン付きブラウス、そしてゴールドのメタルボタンをあしらったツイードのロングジャケットは、安心感満載でした。ケータリングのクレープをモグモグしながら、マンハッタンに戻ります。

9日のショーに先立って、デザイナーをインタビュー。フィリップ流サステイナブルのススメに感銘を受けました。詳細は、また別の記事で~。

「見て、すぐ買えるコレクション」、いわゆる“See Now, Buy Now”の「マンサー ガブリエル(MANSUR GAVRIEL)」は、プリーツを寄せたパステルカラーの巾着バッグにぴったり、もしくはワニ柄を型押ししたキッチリバッグとコントラストを描く、淡い色のモコモコニットが盛りだくさん。でも会場にはココナッツやスイカ、ランブータンなど南国のフルーツが敷き詰められ、「スタイルは冬、会場は夏」というナゾな空間に仕上がりました。ゲストは、フルーツジュースで乾杯。オシャレガールたちが、なかなかサイズのスイカ、ココナッツ、パイナップルを片手に談笑……、不思議な光景です。

お次の「ティビ(TIBI)」は、ショー会場がシアター。モデルはステージを歩き、階段を上り下りして、と文字通り舞台を所狭しと駆け巡ります。

ファーストルックは、デムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)による「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のファーストメンズ、2017年春夏並みのスーパーパワーショルダーのセットアップ!「こ、これは……」と、しばし衝撃にペンが止まりましたが、その後はいつもの安定感。柔らかな素材、背面を中心にちょっと誇張したボリューム感、目に優しい1トーンコーディネートが復活です。ただ“パワショル”スタイルは、ニットなどでも時々登場。あの時の「バレンシアガ」も、今季の「ダブレット(DOUBLET)」も、今回の「ティビ(TIBI)」も、まだまだ驚き以外の感情を抱けない自分がいますが、慣れる時は来るのでしょうか?

ミッドタウンからダウンタウンに移動して「シエス マルジャン(SIES MARJAN)」。柔らかな素材と、強い色の魔術師です。今シーズンは、ネイルラッカー、つまりマニキュアがインスピレーション源。トップコートを塗った後のようにピカピカのレッド、グリーン、イエローなどは、下品ギリギリの強さです。そんな色をのせるのは、パテントレザーから肉厚のシルクタフタ、ピカピカのフィルム風素材までさまざまですが、ネイルラッカーを意識してか、いずれも光沢を放ちます。

マニアックだし、正直着こなすのはカンタンじゃない。値段も決して安くない。でも独特の色彩感覚と素材使いは、大切にしたい存在です。とてもニッチなマーケットではありますが、40分待っても見たい(遅刻の常習犯であります)。遅れるとわかっていても、会場に向かう時は「間に合うかしら?」とソワソワして小走りになっちゃう。「シエス マルジャン」は、そんな期待の星なんです。

お次は、ファッション界のアクティビスト「プラバル グルン(PRABAL GURUNG)」。今年でブランド設立10周年のアニバーサリー・コレクションです。

フィリピンで生まれ、ネパールで育ち、インドやイギリス、オーストラリアを経て、移民としてアメリカに渡ったプラバルは、ドナルド・トランプ(Donald Trump)が大統領に就任して以降、ずっと声を発し続けてきました。ある時は「私たちは皆、移民」というメッセージTシャツをモデルに着せ、メキシコ国境に壁を築こうとするトランプ大統領に反旗を翻したくらいです。

そんな彼は今シーズン、今のアメリカを嘆くのではなく、理想像を描くことでトランプ大統領に警鐘を鳴らしました。アメリカンカルチャーのビューティ・ページェント、いわゆるミスコン(そもそもこれについて賛否両論あるでしょうが)に登場するようなドレスを、純白のコットンポプリン、タイダイ、スポーティなナイロンなどで描き、デニムと組み合わせます。何色にも染まる純白のコットン、さまざま色が混じり合うタイダイ、そしてアクティブウエアに使うナイロンは、いずれもアメリカのあるべき姿。そこにアメリカンなデニムを組み合わせたのです。

随所に散りばめたのは、打ち上げて以降瞬く間にさまざまに色を変える花火のモチーフ。アメリカントラッドの象徴シアサッカーにはストライプ柄をのせました。加えてミスコンの象徴、バラの花です。正直テイストミックスはミスマッチ。融合は完璧ではなく、幾らかの違和感を残している。でも、それはワザと、な気がします。人は組織に完璧に馴染む必要なんかなくって、共生しつつも「個」として生きれば良いからです。プラバルの、そんな理想を垣間見た気がします。

世界を巡業する「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」の“See Now, Buy Now”、「見て、すぐ買えるコレクション」。19-20年秋冬シーズンは、舞台にニューヨークをチョイスしました。会場は、ハーレム。黒人音楽の殿堂、アポロシアターです。今タッグを組む、黒人と白人の間に生まれた女優ゼンデイヤ(Zendaya)が選んだのかな?会場に入ると、記念のTシャツやスエットの売店がありました。

会場は、昔のアメ車が並んでいたり、上を見上げると階段の踊り場に女性がたむろしていたり、ジャズ奏者が談笑していたり、古き良き60~70年代のブラックカルチャーのムード。次々現れるコレクションも、まさにそんな感じです。千鳥格子のコートやベルベットのジャケット、水玉のブラウスなど大人っぽい雰囲気は、前回のゼンデイヤとのコラボライン同様のレトロテイスト。彼女らしいセクシネスもギュッと詰め込みました。プラスサイズも含めた黒人モデルたちが、音楽に合わせて体を揺らしたり、両手を振ったり、ご自慢のアフロをアピールしてみたり。そんな一挙手一投足のたびに歓声が上がり、本当に50~60年前のハーレムにタイムスリップしたようです。

さぁ、「トミー ヒルフィガー」のショーが終わったのは、21:15。でも今日は、まだもう一個あるのです。しかも会場は世田谷区、いやブルックリン(笑)。今いるハーレムは台東区くらいのイメージなので(笑)、この時間からニューヨークを大縦断&大横断です。

本来のスタート時刻は、21:30。どう考えても間に合わず、「パイヤー モス(PYER MOSS)」が用意してくれた車に乗り込みましたが、到着したのは22:15でした。

会場は、またもシアター。しかも、めちゃくちゃデカい箱です。これまでの「パイヤー モス」からは考えられない規模感に急成長しました。トム・フォード(Tom Ford)がCFDA(アメリカファッション協議会)のトップに就任して以降、「パイヤー モス」のデザイナー、ケルビー・ジャン・レイモンド(Kerby Jean Raymond)は、委員の1人を務めています。黒人デザイナーとして、アメリカン・ファッションをけん引する役割を託されたワケです。この急成長には、こんな事情が影響しているに違いない。注目度はメキメキ上昇か?事実、今回は日本メディアも勢ぞろいでした。

ショーは、もはや牧師のような黒人による、400年前は奴隷だった黒人に贈る決起のメッセージから始まりました。ファッションショーというよりは、教会の日曜礼拝みたいなムードです。確かに、今日は日曜か(笑)。BGMは、オール黒人の聖歌隊のような合唱団の歌でした。

洋服は、今黒人コミュニティーがけん引するストリートをベースとしながら、彼らが愛し続ける光沢素材、貧しい時代に“ハレ”の服として着用した自慢の一着を思わせるスーツやドレスも現れます。正直、日本人には難しい。でも登場するたび、そして合唱団の音楽が変わるたびに会場からは大きな歓声が沸き上がります。ゲストの3/4は、壇上の合唱団やモデルと同じ黒人。「パイヤー モス」はまさに、「黒人の、黒人による、黒人のための」でした。

盛り上がるゲストの洋服を見ると、「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」や「ア コールド ウォール(A-COLD-WALL)」「グッチ(GUCCI)」などもたくさん。およそ30分のショーを終えた直後の会話に聞き耳を立てると、「お腹すいたけど、この辺りだと『マクドナルド』や『KFC』しかやってないよね。移動しよっか?」なんて話していて、自分のアンコンシャス・バイアスが軽やかに裏切られます。黒人は、アメリカ社会で確実に存在感を増しています。購買力のある、次なるファッションをドライブする原動力として認識されるようになっているのです。NYコレ中盤の夜は、ハーレム、そしてブルックリンで、彼らの力を見せつけられました。

「フェンディ」と「フィラ」が異色のコラボ 高級ミンクのトレーナーを限定発売

「フェンディ(FENDI)」は2019-20年秋冬コレクションで、スポーツアパレルブランド「フィラ(FILA)」の「F」の書体を使った「FENDI/FILA」のロゴのアイテムを発表した。

「FENDI/FILA」は、「フェンディ」同シーズンのメンズ・コレクションでもタッグを組んだスコットランド出身アーティスト、ヘイ・ライリー(Hey Reilly)によるデザイン。ライリーは、自身のインスタグラム(@hey_reilly)にアップしているラグジュアリーブランドのパロディーロゴで知られるアーティストで、彼をフォローしていたシルヴィア・フェンディ(Silvia Fendi)=クリエイティブ・ディレクターが「FENDI/FILA」を気に入り、実際に商品化に至ったという。

「FENDI/FILA」はトップスとバッグに採用。トップスはミンクのファーでロゴをあしらったプルオーバーや刺しゅうのセーター。バッグは、「FF」ロゴが入ったPVCコーティングのボックスバッグで、これにはレザーで「FENDI/FILA」のロゴをのせている。

「フィラ」公式サイトによると、カプセルコレクションではユニセックスで展開し、8月に「フェンディ」一部限定店舗とECサイトで発売する予定だという。

高めにロールアップしたジーンズで涼しげな印象に仕上げたコーディネート

ジーンズはもちろん、ボトムス全般の着こなしにおいて欠かせないアレンジテクニックといえばロールアップ。足元に抜け感を出したり、シルエットを調整してこなれ感を演出することが可能だ。たとえば、下にスナップのように高めの位置に丈を設定すれば夏の装いにぴったりな涼しげな印象に仕上がる。

武骨な印象のアイテムが多いジーンズだが、時にはスラックスタイプの”デニスラ”を着こなしに取り入れてみるのも◎ デニム素材特有のラフな風合いはキープしつつも、プリーツやスラントポケットなどのディテールが上品な雰囲気を漂わせる。ミリタリーシャツを合わせたコーディネートもどこか品のある表情に。

ジーンズコーデをポップに仕上げるなら、パッチワークデザインを採用したアイテムが◎ 個性的なステッチや異生地のパッチワークがアクセントになり、オーソドックスなジーンズを使った着こなしとは一味違った印象に。トップスにも同様のアイテムをチョイスすれば統一感のある装いが完成。

ボトムスのトレンドとして、ドローコードを取り付けたアクティブなデザインのアイテムが注目を集めている。直近で開催されたピッティウオモでもドローコードパンツを穿いた洒落者の姿が散見された。下のスタイリングで使っているのはドローコード仕様のジーンズ。黒パンツに白のドローコードを採用するなど、あえてアクセントをきかせたデザインも存在するが、こちらはジーンズと共地のドローコードで統一感をアップしている。

ロールアップの種類の一つで、ジョガーパンツのようなシルエットを作ることができるピンロール。きつく絞り込むだけがピンロールではなく、絞り込みの程度を調整すればテーパードシルエットを作ることも可能だ。下のスナップではルーズフィットのストレートジーンズをゆるいピンロールでアレンジ。一つのテクニックで一本のジーンズを多彩に着こなすことができるため、ぜひ習得しておきたいところだ。OTOKOMAEではロールアップのやり方を動画で詳しく解説しているため、そちらの記事も要チェック!

着こなしに統一感を出したい場合、アイテム同士の色味を合わせるのは鉄板のテクニックだが、素材をリンクさせるのも有力な手段の一つだ。たとえば、ジーンズを使ったジャケパンスタイルにはコットン素材のジャケットが相性◎ ほどよくカジュアルな雰囲気を漂わせる風合いがジーンズと絶妙にマッチしている。素材だけでなく色味も合わせたこちらのスタイリングではネオンカラーのソックスを使用してアクセントをプラス。

春夏のスタイリングにおける足元の見せ方は、素足もしくはインビジブルソックスで足首を露出して抜け感を出すのが王道だが、時にはロングソックスで印象を変えてみるのも一興だ。たとえば、ほどよく色落ちしたブルージーンズに黒スニーカーを合わせたこちらの着こなし。ロールアップした足元に、スニーカーと合わせてブラックのソックスを使用することではっきりとしたコントラストが生まれ、シックな雰囲気を醸し出している。

強めの色落ち加工が施されたデニムシャツにルーズフィットジーンズを合わせたデニムオンデニムスタイル。ウェストを落とし気味に履いたルーズシルエットのジーンズとバランスを取るように、デニムシャツはタックインして着こなしを引き締め。ゆったりとしたシルエットのボトムスがトレンドとして人気を集めているなか、こういったアレンジを駆使すれば、よりこなれた装いに仕上がることうけあいだ。

ライトブルージーンズはその色味だけでも涼しげな印象を与えることができるが、ダメージ加工が施された抜け感のあるデザインならより清涼感のある着こなしを演出することができる。こちらのスタイリングは、そんなダメージ加工が施されたライトブルージーンズに白のロンT、白スニーカーを合わせた抜け感たっぷりのライトトーンコーデ。ぼやけた輪郭になるのを防ぐため、バッグはブラックのバックパックをチョイスして着こなしを引き締め。

ジーンズにポロシャツを組み合わせた着こなしと言えば夏のメンズファッション定番のスタイルだ。そんな定番の着こなしにネイビーのニットベスト、ブラウンのキルトタッセルローファーをあわせることでイタリアの雰囲気漂うコーディネートに。襟元を立ててワイルドに仕上げても◎

デニムシャツにジーンズを合わせることでトレンドのトーンオントーンコーデを実現。足元にはダークブラウンのダブルモンクストラップシューズを合わせてドレッシーなテイストもプラス!

ダメージ加工が施されたジーンズにラグランスリーブの白Tシャツを組み合わせたスタイリング。足元には定番のVANSクラシックスリッポンをチョイス。ボトムのロールアップやウォレットチェーンといった着崩しや小物使いがこなれ感への鍵だ。

清涼感漂う半袖カットソーにアンクル丈のジーンズをあわせた抜け感溢れるコーディネート。足元にはバーガンディーのコインローファーをあわせドレッシーシンプルな中にもさりげなく大人の色気を演出。

スラントポケット仕様のスラックスライクなジーンズをスニーカーやデニムシャツに合わせたドレス×カジュアルミックススタイル。カジュアル寄りの中にも上品なセンスを感じさせるアイテム選びに注目だ。

インポーターのサン・フレールがイタリアの2つの小物ブランドをスタート

インポーターのサン・フレールは今秋、イタリアの2つの小物ブランドの取り扱いをスタートする。1つは、トスカーナ州ピサを拠点とするバッグブランドの「モンロブ(MONROB)」。2015年、ラグジュアリーブランドに約20年勤務した夫ロベルト・パルミエリ(Roberto Palmieri)が妻のデザイナー、マリア・キアラ・ソナニ(Maria Chiara Nasoni)と立ち上げた。イタリア伝統の職人的技術とモダンなデザインの融合が信条だ。ソナニ・デザイナーは「女性のハンドバッグは、その人のパーソナリティーを表すものだ。お客さまそれぞれの個性を小物で表現することを考えている」とコメントしている。バッグの価格は7万~9万円台。

もう1つは、ピンキーリングの「ヴェンティ ディエチ リミテッド エディション(2010 LIMITED EDITION)」。クリスチャン・スッティ(Cristian Sutti)最高経営責任者(CEO)が90年代に、所有していた32年製のコロナ社のタイプライターからインスピレーションを得て、ミラノの金細工職人との出会いをきっかけに、タイプライターのキーをトップに据えた手作業のピンキーリングを生み出した。来日したスッティCEOは「イタリアでは、ユニークなアクセサリーとして人気がある。日本でも期待している」と話した。同ブランドのミラノの工房を訪問した加島勉サン・フレール社長は「工房は見たことがない機械が並び、熟練の職人が黙々と作業する異空間だった。性別、オンオフを問わず、さまざまなお客さまに受け入れられると思う」と期待を寄せた。販売はセレクトショップ中心で、受注販売を予定している。手作りのため、受注から納品までは約2カ月を要する。6月に都内のセレクトショップでポップアップストアをオープンする予定だ。価格は9万2000円。

オール女性キャストで蘇った映画「オーシャンズ8」が「カルティエ」と独占契約

カルティエ(CARTIER)」は映画「オーシャンズ8(Ocean’s Eight)」と独占的にジュエリーパートナーシップを結んだ。「カルティエ」のネックレスがストーリーの中で重要な役割を果たすという。

「オーシャンズ」といえばダニー・オーシャン(Danny Ocean)率いる強盗チームが主役の映画シリーズだが、今回のスピンオフ映画「オーシャンズ8」の強盗チームは全員女性で、サンドラ・ブロック(Sandra Bullock)、ケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)、アン・ハサウェイ(Anne Hathaway)、ミンディ・カリング(Mindy Kaling)、サラ・ポールソン(Sarah Paulson)、オークワフィナ(Awkwafina)、リアーナ(Rihanna)、ヘレナ・ボナム・カーター(Helena Bonham Carter)のオスカー女優を含む豪華キャストが演じる。ブロックが演じるダニー・オーシャンの妹、デビー・オーシャン(Debbie Ocean)をリーダーに、8人は“ファッション界のアカデミー賞”とも評される「メットガラ(MET GALA)」で宝石強盗をもくろむ。同映画は6月8日に米国で、8月10日に日本でも公開される。

5月7日に開催された“本物の”2018年「メットガラ」では、映画出演者のサラ・ポールソン、リアーナらが参加。リアーナは「カルティエ」のジュエリーを身に着けていた。

コラボレーションのハイライトとなるのは「カルティエ」の一点モノのネックレスは、1930年代に「カルティエ」のクリエイティブ・ディレクターを務め、ブランドのスタイルとアイデンティティーを確立したといわれるジャンヌ・トゥーサン(Jeanne Toussaint)にオマージュを捧げ、31年にジャック・カルティエ(Jacques Cartier)が制作したものをもとに「カルティエ」のパリのワークショップで8週間かけて新たに制作された。オリジナルのネックレスにはブルーホワイトの136.25カラットのダイヤモンド“クイーン オブ ザ ネーデルランド(Queen of The Netherlands)”が用いられた。このダイヤモンドは失われてしまったものの、「カルティエ」のアーカイブにデザイン画や写真などは残っており、デザイン画は映画内にも登場する。

アルノー・カレズ(Arnaud Carrez)「カルティエ」インターナショナル・マーケティング&コミュニケーション・ディレクターは「『カルティエ』はブランドの歴史を通じて個性、多様性を尊重し、大胆で勇敢な女性に力を与え続けてきた。そのビジョンを結集した今回のコラボレーションを重視している。映画的遺産を未来に残すことは、非常に光栄だ。映画では『カルティエ』のニューヨーク5番街の店舗がランドマークとして登場する。ジャンヌ・トゥーサンのネックレスのクラフツマンシップは、スクリーンの中でひときわ輝いて見えるだろう」と語った。

「オーシャンズ8」の監督を務めたのはゲイリー・ロス(Gary Ross)、製作を担当したのは「オーシャンズ」の最初の3作の監督を務めたスティーヴン・ソダーバーグ(Steven Soderbergh)、配給はワーナー・ブラザーズ(WARNER BROS.)だ。

19年春夏最大のトレンド「スポーツ」を楽しく着るボディーメーク

2019年春夏シーズン最大のトレンドであるスポーツスタイルの代表格「MSGM」をカッコよく着るため、「RIZAP」に通い始めたこの企画。

19年春夏最大のトレンド「スポーツ」を楽しく着るボディーメークWeek6体脂肪大幅ダウン!カラダづくりが楽しい春、到来!!

体脂肪率は順調に減っている今日この頃。普通のダイエット連載なら、そろそろ「停滞期」について記事を書く頃なんでしょうが、一向に訪れる気配がありません。ついに体脂肪率は1ケタ台に突入です。カラダの反応に合わせて食事の摂り方をちょっとずつ変えることで「良い意味でカラダ慣れさせない」工夫を取り入れているお陰のようです。ということで、今日は、当初の構想を変更。「停滞期」のお話ではなく、人体の不思議にまつわるお話をしたいと思います。

「RIZAP」での筋トレは、マンツーマンで1回50分。現在、およそ週2、3回のペースで通っていますから、毎回お付き合いいただく伊藤祐トレーナーとは最近、実にいろんな話をしています。特に各部位のトレーニングは10回のエクササイズを3セットくらいこなすもの。セットとセットの間には必ず1、2分のインターバルがあり、そこで僕はファッションやビューティの話を、伊藤トレーナーはカラダや筋肉の話をするワケですが、これがメチャクチャ面白い!ということで今日は、6週間を迎えたトレーニングの間に聞きかじった、カラダにまつわる話を紹介します。

まず最初に「へぇ」と唸ったのは、女性の体には黄金比があると言う話。下で紹介する今週の“マッスル”レビュー「マイケル・コース コレクション(MICHAEL KORS COLLECTION)」編でも触れていますが、女性はたとえぽっちゃりでも、ウエストとヒップが0.7:1のプロポーションバランスなら魅力的に見えるというんです。

たしかに「マイケル・コース コレクション」の常連モデルとなったプラスサイズモデルのアシュリー・グラハム(Ashley Graham)は、ふくよかながら、この黄金比を体現しているかも!伊藤トレーナー曰く、この黄金比が魅力的と思えるのは、特に男性はウエストに対して大きなお尻(健康的な骨盤)から、子どもが産める丈夫なカラダを無意識的に連想するからだそう。となると、この黄金比は我々のDNAに刷り込まれているというか、人類が種の保存のため本能的に持ち合わせている価値観なワケで、「未来永劫、決して揺らがないのでは?」なんて考えてしまったり。皆さん、伊藤トレーナーのセオリー通り、理想の黄金比を目指してみてはいかがでしょうか?

もう一つ面白かったのは、誰しもが聞いてみたかった(!?)禁断の「恋」のハナシ(笑)。思い切って、「お客さんが、インストラクターに恋する事はないんですか?」と聞いてみました(笑)。すると伊藤トレーナーは若干ためらいながら、「聞いた話では、コンプレックスや悩み打ち明け、二人三脚で乗り越え、達成し合う関係性は、脳科学的に言えば、変な錯覚を起こす可能性はゼロではないらしいです」と(笑)。でも錯覚は、お客さんとトレーナーという関係性による“キラキラ補正”がかかっているもので、仮に恋愛関係になっても上手くいかないケースが多いのだとか。「という事を知っているので、勘違いはしません(笑)」だそうです。というワケで(?!)、「RIZAP」のインストラクターは、お客さんとのプライベートな交流は禁じられています。

筋トレを始めてしばらくが経過し、健康的な生活を送り脂肪が落ちてくると、今まで普通だと思っていた味付けをしょっぱく感じたり、体内のエネルギーが不足すると気だるさを覚えたり、そんな時はアドバイス通りプロテインなどでエネルギーを追加すると一気に回復したりと、カラダの感覚が研ぎ澄まされてくることがわかります。人間のカラダって、本当に不思議。そして偉大。

ウエストとヒップの黄金比、エクササイズすると惚れやすくなっちゃうというストーリーを聞くとますます「人間ってスゲぇ!」と思ってしまうのです。

さて今週の測定結果は、
・体重:55.3kg(当初比-4.0kg、前週比+0.6kg)
・体脂肪率:8.9%(同-6.7%、同-1.8%)
・筋肉量:47.8kg(同+0.4kg、同+1.5kg)

俵万智なら、「今日は私の体脂肪率1ケタ記念日」と一首読んでるところですね(笑)

【今週の“マッスルレビュー”:「マイケル・コース コレクション」2019年春夏ニューヨーク・コレクション】
連載では毎回最後に、伊藤トレーナーにモデルのカラダの側面から、コレクションブランドを分析していただきます(伊藤トレーナー個人の見解です)。ブランドは千差万別。その世界観を表現するモデルも千差万別。モデルのカラダを分析すれば、ブランドの新たな魅力に気づくかもしれないし、もっとカッコよく洋服を着こなせるかもしれません。今回は、上でお話した通りの「マイケル・コース コレクション」。人それぞれの美を訴えるダイバーシティーなブランドは近年、ふくよかなプラスサイズモデルの起用にも積極的です。彼女たちのカラダには、どんな秘密が?伊藤トレーナーが迫ります。

今回は「マイケル・コース コレクション」について。前回に引き続き、女性のボディーメークを紐ときます!
モデルは体型も多様で、スレンダーなカラダから女性らしい丸みのあるカラダまでさまざまですね。

「細い=綺麗、可愛い」という、日本にまだまだ根付いてしまっている都市伝説的な考えは既に古く、世界ではどんな体型にも「個性」があるという多様性が常識になっています。

女性らしい丸み(=体脂肪量)、たくましさ(=筋肉量)の理想はさまざまで、「痩せている=可愛い」の文化は時代が創りあげてしまった一時的なものに過ぎないと認識しています。平安時代は、ふくよかな女性の方がモテましたしね(笑)。

そんな中でも1つ共通点があるんです。前回お話したウエスト:ヒップ比 = 0.7:1(Waist Hip Ratio 0.7)の黄金比です。ヒップのサイズに対し、ウエストが0.7の大きさであれば魅力的なボディに見えるという黄金比ですが、これはスレンダーだろうが、丸みのあるボディだろうが、共通して当てはまるポイントです!

本能的に「魅力的」に思ってしまう対比については、昔から研究されています。「ただ、キレイになるために痩せる!」ではなく、「キレイなバランスにする!」というボディーメークの正しい在り方です。ぜひ魅力的なボディを目指してください!

アングラなスケートカルチャーは触っちゃいけない聖域

1980年代——。今でこそ、「シュプリーム(SUPREME)」は大人気ブランドになったが、日本ではまだまだスケートボードがアンダーグラウンドなカルチャーだった時代。そんな初期のスケートボードにどっぷりハマった藤原ヒロシらによって、その後、アングラだったカルチャーが表舞台に押し上げられることになる。一方で、上野伸平はアングラから叩き上げのストリートスケーターの一人だ。このほど、虎ノ門にオープンしたスケートパーク「キューコン(QUCON)」の中心メンバーでもあり、藤原の携わる「モンクレール Tシャツ コピー ジーニアス(MONCLER GENIUS)」のプロモーションムービーも手掛けた。お互いを知っていながらしばらくは“一方通行”だったという2人が意気投合し、オープンニングには「フラグメント デザイン(FRAGMENT DESIGN)」とのコラボアイテムも並んだ。今回は、コピーではなく自分のオリジナルを発してきた新旧スケーターによる対談の前編。

なぜ虎ノ門を選んだんですか?

盛り上がっているのが原宿とか渋谷ばかりなんで、虎ノ門でやるのも面白いかなと思ったんです。

ヒロシさんは(虎ノ門の位置する)港区でもお店をディレクションされていますが、どうですか?

港区は家賃が高いし、いい環境でできる場所がなかなかないから。そういう意味では、僕も面白いことをやろうと思っても、例えばプール(ザ・プール青山)やパーキング(ザ・パーキング銀座)みたいに結局場所に左右されちゃう。仕方ないことだけど、それが東京っぽいところかなとも思う。

お二人の出会いは何だったんでしょう?

僕は元々、スケートボードが好きだったから彼のインスタをひっそりとフォローしていたんだよね。そしたらなぜか突然フィレンツェ(「モンクレール ジーニアス」のインスタレーション会場)に現れた。

いや実は僕、最初は裏原世代の後ってこともあって藤原さんのこと知らなかったんです。僕が2013年に作った「レンズ2(LENZ 2)」っていうスケートビデオがあるんですが、嫁が突然「インスタグラムで藤原ヒロシが『レンズ2』のことをすごいって言ってくれてるよ!」って。そこで藤原さんのことを初めて知って調べたら「めっちゃすごい人やな」って。

僕も当時は知らなくて、その時はスケートボードが個性的で面白くてフォローしてたんだよね。お互いが一方通行だった(笑)。

それでDMでお礼したんですよ。「ありがとうございます」とか、その時はそれぐらいで終わったんですけど。

そのあと1回雑誌で対談するって企画があったんだけど、その時もせっかくストリートでやっているからメディアが寄りすぎると失礼かなと思って。彼らは彼らでかっこいいアンダーグラウンドカルチャーをやっているから、距離を置いておいた方がいいかなと。僕はアンダーグラウンドが好きだけど、マジョリティーも絡んでいるからあまり触ったらいけない聖域があるかなと思って触ってなかった。でもフラっとフィレンツェに現れてそこで初めて話をしたら上野君から「全然そんなことないです」みたいに言ってもらえてっていう流れかな。

そのフィレンツェも多分、藤原さんがメディアで僕のことを言ってくれていたりしたのを感度のいい方たちが聞きつけて、俺を「モンクレール」に招待してくれたんだと思うんです。

僕はてっきり逆だと思っていました。ヒロシさんから「モンクレール」に巻き込んだのかと。

いや、すごく好きだったんだけど、絡んだら怖そうだなと思ってた(笑)。

「上野君って意外と良い人なんだね」って言われましたからね(笑)。

でもなんかあるじゃん。ストリートカルチャーってアンダーグラウンドだから、あまり触らない方がかっこいいかなとか。でも会ってみたらすごい話が合った。

では、お二人が一緒に仕事するのは今回が初めてですか?

そうだね、ちゃんとやるのは初めて。キューコンができるという話を聞いて、何か一緒にできることがあればやりましょうと。

さっき藤原さんがおっしゃってたみたいに、俺はずっとアンダーグラウンドでやってきて、ほんとにすごく小さなマーケットだったんですけど、ものすごくコアな奴らとやってきた。でもある意味限界が見えてきたというか……、「ここまでやな」というのがあって。もっとスケートボードを発展させたいし、環境整備をしたいんですよね。でもそういうのって自分たちと違う人たちと一緒にクリエイションをやりながら伝えていかないと広がらないので。藤原さんの影響力はそこが一番デカいから相談させてもらったって感じです。

ヒロシさんと一緒に何かする機会が増えて、実際にアンダーグラウンドの扉が開いたという実感は?

めちゃくちゃありますよ。スケーターはもちろん、ファッション関係や音楽関係の人とかにも自分を知ってもらえたし、仕事も増えました。地元の大阪でも感じるし東京にいるともっとですね。以前、スノーボードに連れて行ってもらったんですけど、新潟のスキー場ですら僕のことを知ってくれてる人がいてビックリしました。

ヒロシさんは最後にスケートしたのが10年ぐらい前だと言っていましたが、最近のスケートシーンについてはどう思いますか?

めっちゃすごいし、めっちゃ上手いね。ある意味競技っぽい人達もいて、きれいなんだけど魅力がなくなっている部分もあるし、アンダーグラウンドでかっこいいものもある。「モンクレール」でビデオを作ってもらったんだけど、上野君ともう一人のショー(・ウエスト)君もかっこいい。見た目は怖そうなんだけど(笑)。でも僕にとってのスケーターの魅力ってそういうところもあるから。

“悪そう”なカッコよさもあると。

“悪い”だけじゃないんだけど、なんだろう。上野君みたいな滑りじゃないのかな。

上野さんが過去のインタビューで、オリンピックの競技種目にスケートボードが選ばれたことについて、「そういう人たちとストリートスケーターは違う」と答えていました。ヒロシさんもそう思いますか?

そういう人たちも多分ストリートでやったらすごく上手いと思うけど、目指しているところは全然違うと思う。

オリンピック選手とストリートスケーターは対照的な存在なんで、やっぱり違いますね。ストリートスケーターって存在自体がイリーガルだから。何がストリートで何がコンペティションなのか、そういう感覚ってストリートスケートしていないと分かんないと思うんです。確かにオリンピックに出るスケーターがストリートで滑ったら俺よりもはるかに上手いけど、何かが違う。それってスケートボーディングに対する考え方なんですよね。例えば、そこからそこまで何回プッシュするとかの美学。スポーツだと1回だろうが3回だろうが成功すれば関係ないんですけど、スケートボードの世界は違う。ストリートスケーターにはそういう細かい美学がめっちゃあるんです。

新デザイナー起用で「J&Mデヴィッドソン」はどう変わった?

八木通商傘下の英国ブランド「J&M デヴィッドソン(J&M DAVIDSON)」が2019-20年秋冬に生まれ変わる。30年以上にわたりブランドを率いてきた創業者のジョン・デヴィッドソン(John Davidson)とモニク・デヴィッドソン(Monique Davidson)夫妻からバトンを受け継いだのは、ケイティ・ヒリヤー(Katie Hillier)新クリエイティブ・ディレクター。主力のバッグをはじめ、ウエアやシューズ、アクセサリーまでフルコレクションを手掛ける。数々の著名ブランドで象徴的なアイテムを生み出し、アクセサリーのエキスパートとして知られる彼女が語る新たな方向性とは?

「J&M デヴィッドソン」のコアバリューをどのように解釈しているか?

「J&M デヴィッドソン」は、ラグジュアリーの世界でまだ発見されていない宝石のようなブランドだと思います。この話をもらったときは、本当にワクワクしました。ブランドのコアバリューは、「エブリデー・ラグジュアリー(毎日使えるラグジュアリー)」というコンセプトに実直であること。それが、今後も「J&M デヴィッドソン」が全てのカテゴリーにおいて目指すべきものだと考えています。

その考えをどのようにコレクションに反映したか?

普段から持てること、着られることを、全ての商品のデザインプロセスはもちろん、ウエアの生地やバッグとシューズに使うレザーの選定に至るまで、とても深く考えました。機能的であるということも、われわれがデザインするうえでとても大事なポイントになっています。

「J&M デヴィッドソン」の新たなイメージをどのように作り上げているのか?

ブランドのDNAと創業者が培ってきた素晴らしい歴史を新しいデザインに注ぎ込んでいます。私が考えているのは、自分だけでデザインや物作りを進めるのではなく、さまざまなアーティストや製作に携わる人々とのユニークなチームワークを通して、「J&M デヴィッドソン」に新しい側面をもたらすこと。例えば、店内デザインは私と長年パートナーを組んでいるティナ・ヴァイア(Tina Vaia)と、ビジュアル撮影にはヒューゴ・スコット(Hugo Scott)とタッグを組みました。そして、ショールームと店舗に置くハンドメードのテーブルは、ジェフェリー・ウエスト(Jeffery West)が製作したものです。今構想を練っている新店舗では、そういった個性豊かなアーティストと作るブランドの新たなコアバリューを体感できるような空間を考えています。また、「J&M デヴィッドソン」は設立当初からアートとのかかわりが強いブランド。なので、創業者がロンドンに最初に作った店舗はアーティストたちが多く集うコミュニティーのような場所だっただろうということに思いを馳せながら、そういったチームを組んでクリエイティブ・ディレクションを進めています。

コレクション制作にあたり、イメージした人物像は?

デザインする上で最初に作るムードボードには、私が大好きでブランドのイメージに合致している人が多く登場しますが、その中でもダイアナ妃からは大きな影響を受けています。

ファーストシーズンとなる2019-20年秋冬コレクションのインスピレーション源やテーマは?

まず、顧客が新しさを感じるパーソナリティーと親しみのあるブランドらしさを融合し、これまで培ってきたディテールを取り入れることで、新しいアイコニックなアイテムを生み出すことに挑みました。イメージしているのは、シーズンごとにアップデートし続けていく「J&M デヴィッドソン」ウーマンのワードローブ。そこには、常に英国的な要素とアーティスティックな要素がミックスされています。われわれは全く新しいものを発明しようとしているわけではなく、クラシックなアイテムから常にインスピレーションを受けながら、自分のワードローブにほしいと思えるものを提案することを考えているのです。

新しいコレクションの中で、特に気に入っているアイテムは?

新たにデザインした“ベルト バッグ”と、アイコンモデルである“カーニバル”を再解釈した“フリンジ カーニバル”が気に入っています。また、ウエアでは“ジェントルマンシェイプ コート”と呼んでいるウィメンズのコート、シューズでは英国らしさを感じるバックルブーツがお気に入りです。

一般的にラグジュアリーブランドのバッグは価格が上がりつつあるが、価格帯についてはどのように考えているか?

どんな顧客に買ってもらいたいかというビジョンが、価格帯を決めるときに一番重要な点だと思っています。われわれの考える顧客は、スーパーブランドによる高価格帯の商品だけが欲しいという女性ではなく、“本当に良いもの”を知っている審美眼のある女性。そんなお客さまに対して、実際に手の届く価格帯でアイテムを提案するためにわれわれは努力を続けています。また、使用するテクニックやディテール、素材によっては他よりも高いアイテムもあるかもしれませんが、その価格である理由を理解していただくことにも取り組んでいきたいと考えています。

これまで数々のアイコニックなアイテムを手掛けているが、バッグのクリエイションにおいて最も大切にしていることは?

特徴的なデザイン、美しい仕上げ、機能性、そして、高い価値があることです。

現在は、どこを拠点にクリエイションを行っているのか?

ロンドンとニューヨークを行き来しています。ブランドにとって大切な“英国らしさ”を体現するにあたりロンドンで暮らす人間であることは常に意識していますが、たくさん世界を旅していることもグローバルに物事を考える助けになっています。

「J&M デヴィッドソン」は日本でも人気があるが、日本市場をどのように見ているか?

私は本当に日本が大好きです。日本のお客さまは細部に対する審美眼があり、品質の高さを知っています。商品の価格にかかわらず、品質がとても良いものでなければならないという考え方にも本当に敬意を抱いています。

今後注力していくカテゴリーは?

われわれはレザーグッズに力を入れていて、新しいシグネチャーバッグを毎シーズン生み出したいと考えています。また、将来的にシューズにも注力していきたいと考えていますし、アウターやニット、シャツなどにも可能性を感じています。

今後のビジョンは?

「J&M デヴィッドソン」のチームメンバーはすばらしく、このチームでブランドを未来に進めていくことをとてもうれしく思っています。先ほども答えましたが、クリエイティブなコミュニティーのようなチームを作るとともに、英国らしさとブランドならではのユーモアや遊び心を加え、ブランドイメージを高めていきたいですね。

1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。

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ジーンズは地球環境への負荷が大きいプロダクトとしてやり玉に挙げられることが多い。大量の水と農薬を必要とする綿を主な原料とし、染色、加工でも大量の水を使い、水質汚染を引き起こすこともあるからだ(現在は汚水を飲み水レベルまで戻して排出する工場が主)。綿花栽培には世界で用いられる殺虫剤の25%が使われており、土壌は汚染されて食品生産に向かない。生態系は崩壊し、労働者は病に侵されているとまで言われている。

そんなデニムアイテムを主軸にしながらも、地球や人間、動物に配慮した超ヘルシー経営を実践するのが、2001年創業のスウェーデン発「ヌーディージーンズ(NUDIE JEANS)」だ。原料生産からプロダクトが廃棄されるまで、いかに環境に配慮できるかに徹底的に取り組んでいる。例えば、原料にはオーガニックコットンを用い、製造工程でも極力薬品を用いず、再生可能エネルギーを用いた工場で生産する。サプライヤーの労働者にも生活賃金(最低賃金とは異なり、年間を通じて受け取れる適正な賃金)の支払いを目指し取り組んでいる。

一度購入したジーンズは何度でも無料で修理する。修理ができなくなった、あるいはサイズが合わなくなるなど必要がなくなったジーンズは新しい一着のための20%オフクーポンと引き換える。引き取った古着は、洗浄して手を加えたうえでリユースデニムとして販売され、リユースが難しいものは、生地が再利用されてキャップやバックパックなどに生まれ変わる。同ブランドは、こうした1つのプロダクトが循環する仕組みを作った。

創業者の一人パレ・ステンバーグ(Palle Stenberg)最高経営責任者(CEO)はブランド設立の理由について「2つある。1つ目は働く人全員がハッピーな会社にしたいということ。寝る前に『ヌーディージーンズ』で働いていてよかったなと思われるような会社にね。もう1つは、自分たち(創業メンバーはマリア・エリクソン(Maria Erixon)=クリエイティブ・ディレクターとジョーキム・レヴィン(Joakim Levin)会長で全員が創業前からデニム産業に関わっていた)が好きなデニムを作りたかったこと。キャットウオークに出てくるようなファッションフォワードなものではなくてね」と語る。

ヌーディージーンズの2017年の売上高は4700万ユーロ(約60億6300万円)。全体の80%をデニムを占めるが、その原料はすべてオーガニックコットンだ。今でこそ手に入りやすくなったオーガニックコットンも「創業当時は手に入らなくて本当に困った。僕たちは責任を持ってモノ作りをしたいと考えた。ファッション産業はオイル産業に次いで環境負荷が大きい。地球では毎年10億本のデニムが生産されていて、たくさんの農薬が大地に注がれていて土壌へのダメージが非常に大きい。履く人にとっても薬品が使われているのはよくないでしょう?一方で、オーガニックコットンが手に入らないから製品にできる量が限られていた。しかし僕たちは諦めず、04年頃に生産者を本社に招き、オーガニック100%で作れないかと伝えた。半分が『やってみる』、半分が『無理』という結論だった。徐々にオーガニックコットンが市場に広がり、12年には当社のすべてのコットンをオーガニックに替えることができた。つまり、消費者もオーガニックコットンの商品が欲しいと思ったら、今はとても買いやすくなったということ」。原料生産から消費者の手に渡るまでの環境負荷を数値化したとき、その66%を占めるのが原材料の生産と素材の加工だと言われている。つまり、原材料の生産こそが肝なのだ。とはいえ、国際的NPOのテキスタイル・エクスチェンジ(Textile Exchange)によると、2015年度(15年8月1日~16年7月31日)に世界で生産された2090万tもの綿花のうち、オーガニックコットンの割合は約0.51%、10万7980tにすぎないという。

「僕たちは他のブランドを刺激したいんだ。車業界でいう『テスラ(TESLA)』のようにね。楽しみながら責任を持ち、利益を生み出す仕組みを作ることこそが重要だよね。どの業界でもいい商品を作るのは当たり前で、プラスアルファが求められる。そのプラスアルファの情報は自分たちから発信すべきなんだ。だから僕たちは、小さいことから、始められることから伝えている。消費者の方にお願いしたいのは、オーガニック製品を選ぶこと。オーガニックを選べば世界は簡単に変えられるから」。

ミスター・アルマーニの存在感 加えてメンズスーツの美しさについて

「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」は2019-20年秋冬コレクションのショーをいつもの本社内のショー会場「アルマーニ テアトロ」ではなく、隣に建つ「アルマーニ シーロス」というイベントスペースで開催しました。「テアトロ」は白いフカフカのクッションつきの客席が常設されたスペースで、整然としたモノトーンの空間は“1ミリの誤差もない”と表現したくなるどっしりとした迫力があります。初めてそこに身を置き、スポットライトを浴びる胸板の厚いデザイナー、ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)の姿を見た時、“キング”の文字が頭に浮かびました。

一方、今回メンズとウィメンズの合同ショーを行った「シーロス」は、2015年にオープンした自社スペースで、展覧会などを行うガランとした箱(シーロスはイタリア語で貯蔵庫の意)です。簡易な客席の間のランウエイの幅は2メートルほど。いつも以上にモデルが近く、手を伸ばせば触れられるほどです。

メンズスーツはシンプルなものが多かったのですが、シンプルであればあるほど、目の前をモデルが動き歩くことで仕立ての良さが伝わります。特にきれいなのが上半身、の中でも特に背中、の中でも特に肩から肩こう骨にかけてのライン。“1ミリの誤差もない”というよりも“ほぼ隙がないけど数ミリだけあえてゆとりを取った”フィットがわかります。男性のスーツは肩と背中のフィットがきれいだと七難を隠しつつ、自信に満ちて見えますよね。

レッドカーペットを歩く女優のドレスがどこのブランドか?はよく話題になりますが、男性のタキシードはどこのものか?はそれほど話題になりません。が、ゴールデングローブ賞などのレッドカーペットに登場する俳優や映画監督のタキシードは、高い確率で「ジョルジオ アルマーニ」です。映画「孤狼の血」で「第42回日本アカデミー賞」の最優秀主演男優賞を先日受賞した役所広司さんも、レッドカーペットで「ジョルジオ アルマーニ」のオーダーメードのブラックタキシードを着ていました。「シンプルで流行に左右されず、素材と本物にこだわる、まるで名優のようなアルマーニのタキシードを鎧代わりに身にまとい、験を担いで参加しました」と役所さん。ってなんだか凄みのあるコメントですが、フラッシュを浴びるレッドカーペットは俳優や監督にとっては華やかなだけではなく、自分自身が見られ、評価され続ける戦いの場なのでしょう。そういう場で自信を持たせてくれる服はとても重要です。

話をミラノでのショーに戻し、キング”自身もまた、珍しくランウエイをすべて歩いたのですが鍛えた体は84歳とは思えず頼もしい。アルマーニは、自身のアイデンティティを掘り下げたデザイン提案を行うタイプのファッションデザイナーではなく、着る人の魅力を服の力でよりよく見せるという意味で徹底した“仕立て屋”だと思います。ショーではモデルをランウエイに送り出す直前まで自身でフィッティングをするそうですが、間近で見たその手は大きく、指先まで力強かったです。

「スキャパレリ」の新アーティスティック・ディレクターは「トム ブラウン」から

「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」の新アーティスティック・ディレクターに、アメリカ人デザイナーのダニエル・ローズベリー(Daniel Roseberry)が就任した。2015年から同ブランドのデザイン・ディレクターを務めていたベルトラン・ギュイヨン(Bertrand Guyon)は19年4月19日に退任している。

ローズベリー=アーティスティック・ディレクターは08年に「トム ブラウン(THOM BROWNE)」に加わり、メンズとウィメンズのデザイン・ディレクターを務めた。「スキャパレリ」では全てのコレクションやプロジェクトと、それらに伴うイメージなどをディレクションする。同氏は、「創業者のエルザ・スキャパレリ(Elsa Schiaparelli)はモダニズム的作風を得意としており、そのデザインは彼女が生きた激動の時代の混沌と希望を映し出している。現代に生きるわれわれも、“芸術とは何か?アイデンティティーとは何か?世界の終わりには何を着るべきだろうか?”という哲学的な問いかけをしている。彼女の偉業の一つは、混沌とした時代に人々はファンタジーを必要とすることを理解していたことだ。私は、先ほどの問いかけに私なりの答えを出し、今日に必要とされるファンタジーや夢を提供したい」と述べた。

同ブランドのオーナーであるディエゴ・デッラ・ヴァッレ(Diego Della Valle)=トッズ・グループ(TOD’S GROUP)会長兼最高経営責任者は、「ダニエルをアーティスティック・ディレクターに迎えることができ、大変うれしく思っている。彼のモダンで画期的な創造性と豊かな才能は、ユニークで革新的なブランドである『スキャパレリ』の発展に大いに貢献してくれるだろう」と語った。

「スキャパレリ」は現在ブランド強化に取り組んでおり、18年にウエアのラインを刷新したほか、初のハンドバッグを発表した。また、米百貨店バーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)にポップアップを出店し、初めてパリの店舗以外の場所に進出した。19年はウエアの展開をさらに推し進め、ポップアップなどで新製品を発売していくという。ほかにも、パリ・オペラ座の創立350周年記念プログラムの一環である5月8日のガラ公演で、同劇場とのコラボレーションを行う予定だ。

バッグメーカーのマルショウ エンドウが新たに2ブランドのライセンス始動

バッグメーカーのマルショウ エンドウは2019年春夏、「ニナ ニナ リッチ(NINA NINA RICCI)」と「マリ・クレール パリ(MARIE CLAIRE PARIS)」のライセンスをスタートする。ともに百貨店や専門店を中心に販売する。

「ニナ ニナ リッチ」は、19-20年秋冬まで手掛けていた「ニナ リッチ(NINA RICCI)」のバッグのライセンス終了に伴いデビューする後継ブランド。“ロマンチック”“プレイフル”“パリジェンヌ”をコンセプトに、牛革やナイロン、ジャカードのバッグと財布などの革小物をそろえる。レザーを重ねて作るティアードなど「ニナ リッチ」でも人気があったディテールを踏襲しつつ、全商品を新たにデザイン。バッグと革小物をマッチングできるデザインを提案しているのが特徴だ。価格帯はバッグが1万~4万5000円、革小物が6500~2万円。これまでの顧客よりも少し若い40代に訴求する。なお、「ニナ リッチ」の財布に関しては、ライセンスを継続する。

一方、「マリ・クレール パリ」ではバッグのみを手掛ける。19年春夏は牛革、ナイロン、ジャカード、プリントを施したPVCの4シリーズで、トートやショルダーバッグからリュックサックまで幅広いアイテムを提案。クローバーモチーフを刻印した丸いメタルパーツがデザインのアクセントになる。価格帯は9000~3万2000円。なお、革小物に関してはアジオカがライセンス商品を手掛けている。

「ルブタン」、阪急メンズ東京で約50万円の靴を発売

クリスチャン ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN)」は9月29日、東京・有楽町の阪急メンズ東京1階に日本3店舗目のメンズストアをオープンする。場所は、これまで「ゴヤール(GOYARD)」があった、同館の“玄関”とも呼ぶべき正面入り口そば。シューズとバッグ、革小物が一同にそろう。

オープンを記念し、ノーズの長い定番“ダンデリオン フラット(DANDELION FLAT)”の限定商品を発売する。赤いクリスタルを一つ一つ手作業でのせた、情熱のフラメンコを想起させる一品だ。価格は49万5000円。

店舗の内装は、ロンドンを拠点に活動する建築デザイン会社ハウスホールド(HOUSEHOLD)が担当。“断片化された幾何学”をテーマに、一見不規則ながら斜線を描くように配した格子が特徴という。

出動“バネばかり刑事”! ミラノ&パリメンズの最新ダッドスニーカーの重さを抜き打ち検査

2019-20年秋冬シーズンのコレクション・サーキットが、パリメンズまで終了しました。メンズ担当として海外コレクションの取材に行くのは、今回が4回目。1月の出張は年明け早々に出発するため、2〜3週間分の荷物を特に早めにパッキングしておかないといけません。今回も着替えやパソコン、スケジュール表などの準備はいつも通り万端でした。ただ一つ“バネばかり”を除いては。

ここ数シーズンのメンズ・コレクションでは、ダッドスニーカーのブームが続いています。そして各ブランドのPRは商品説明をする際、かなりの高確率で「(大きい)見た目の割に軽いんです」と言うんです。「確かに!」。その場では心からそう返事をするものの、本当に軽いのかは比較しようがありません。そこで、19-20年秋冬シーズンは“バネばかり”を持参し、実際に測ってみることをミッションの一つに掲げておりました。「WWD JAPAN.com」編集長がサラッと言った「オシャレな“バネばかり”にしてね、オシャレなやつ」というデザイン重視の指令が厄介で、結局、出発ギリギリまで探し回ることになりました。最終的には1932年創業の老舗計量器メーカー「三光精衡所」のプロ仕様タイプを購入。機能性と安定感優先です。だって「オシャレな“バネばかり”」なんてなかなかないんですよ、編集長……。

ミラノ・メンズ・コレクションから常に“バネばかり”を持参し、“バネばかり刑事(デカ)”としてダッドスニーカーを探しました。やはりダッドスニーカーはまだまだ多く、ミラノとパリを通じて合計8足の計測に成功。中には「こんなの“ダッド”スニーカーじゃねえよ」とスニーカーマニアから怒られそうなモデルもありますが、今回はボリュームたっぷりのモデルを選び、動画のようにつって、つって、つりまくりました。結果をランキング形式で発表する前に、まずは参考値として、「WWD JAPAN.com」編集長の私物のダッドスニーカーの重さを紹介します。

「一体、何足持っているんだ?」というツッコミはさておき、やはりダッドスニーカーブームの先駆けである“トリプル S(TRIPLE S)”は、編集長も「まあまあ重い。『1017 アリクス 9SM(1017 ALXY 9SM)』のショー会場の5階まで階段だったのはツカレタ」と言いながら履いています。

以上を参考にしていただき、いよいよミラノとパリで見つけたボリュームたっぷりのスニーカーを、軽いモデルから順に発表します!

「ラルフ ローレン パープル レーベル」からもついにダッドスニーカーが登場。代名詞のタータンチェックやブラウンのスエード素材がクラシックな佇まいながら、ソールはしっかりと分厚くてトレンド感があります。今回登場したモデルの中でも見た目の重厚感は上位クラスですが、結果は最も軽量でした。

今シーズンからデザインチームが手掛ける「ブリオーニ」は従来よりもカジュアルの提案が増えました。その一環として、ブランド初のダッドスニーカーに挑戦。高級紳士服ブランドが作るスニーカーは、どこかぎこちないけど愛らしい。大きめのシュータンに期待は高まりましたが、アッパーがキャンバスなので重さはそこそこでした。

キュートなシューズが豊富な「マルニ」からは、スピーカーから着想したソールがユニークなスニーカー。伸縮性のあるアッパー素材なので一見軽そうに見えたましたが、ソールのデザインが凝っている分、なかなかの重さ。ちなみにヒットしている定番“ビッグフット”は550gでした。

「ジュゼッペ ザノッティ」から前シーズン登場し、早くも人気だという“アーチン”シリーズ。アーチンとは日本語で“ウニ”。トゲトゲのソールが特徴です。新作は見るからになかなか重そうですが、アッパー素材が軽量なので意外と軽い。キャンバスタイプは480gと軽量化を進めているようです。

「ヴァレンティノ」と「アンダーカバー(UNDERCOVER)」がコラボレーションした争奪戦必至の一足。シュータン部分には小説家のエドガー・アラン・ポー(Edgar Allan Poe)のモチーフが別パーツで付くというユニークなデザインです。アッパーにメッシュ素材を使用しているため、大きさの割には軽かった印象です。

スニーカーを得意とするヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)が手掛ける「ルイ・ヴィトン」の新作は、スエードとフェルトを組み合わせたシックな新作。細かいパーツの作り方が秀逸です。フォームはしっかりと今っぽいダッド感があるから、大人でもストリートっぽく履けるスニーカーとして人気が出そう。ソールがゴツめなので、そこそこの重厚感があります。

「クリスチャン ルブタン」が2019年春夏シーズンにスタートした新たなダッドスニーカーシリーズ“ラン ルビ ラン”の新作“レッド ランナー”もなかなかの重さ。アッパーやソールには複数の素材をぜいたくに使用しているので、この順位も納得です。

「ジミー チュウ」は、1960年代の人々が宇宙に思いを馳せたイメージをコレクションで表現。夜空のようにキラキラと輝くアッパーとソールが特徴の通称“ダイヤモンドスニーカー”はギラギラの装飾が多い分、重さも圧倒的。“トリプル S”には及ばなかったものの、他ブランドを寄せ付けませんでした。

以上、19-20年秋冬メンズランキングは、「ジミー チュウ」が初代王者に輝きました。でもダッドスニーカーは軽いモデルが好きな人もいれば、重い方が安定感があって歩きやすいという人もいて、好みはそれぞれ。あくまで目安として楽しんでください。ダッドスニーカーに限らず、世の中にボリュームたっぷりのアイテムがある限り「三光精衡所」のバネばかりが火を噴く準備は常にできています。それでは“バネばかり刑事”が次回出動する際に、またお会いしましょう。

“バネばかり刑事”の手により計測しているので、多少の誤差はご了承ください。またサイズや商品化の際に重量が変わる可能性もあります

2019-20年秋冬東コレ詳報 上質ベーシックへ昇華する東京

4月1日発売号の「WWDジャパン」は2019-20年秋冬シーズンの「アマゾン ファッション ウィーク 東京(Amazon Fashion Week TOKYO以下、AFWT)」を特集します。これまではポップなカワイイ系とストリート系のメンズの印象が強かったAFWTですが、今季はぐっと大人化。上質な素材のベーシックウエアを披露するブランドが数多く現れました。本号では、それらのブランドをバイヤーらのコメントと共に紹介。AFWTの新たな側面に迫ります。

約1年半ぶりに東京でショーを行ったパリ発「コーシェ(KOCHE)」をはじめ、ユース感もまだまだ健在です。今季ひときわ目を引いた狂気性のあるガーリースタイルなどと共に、東京らしい一面を取り上げます。さらに、ツイッターとインスタグラムの2大SNSでバズるブランドの傾向を分析。意外と知られていないSNSの機能や特徴も見えてくるはずです。

ニュース面のトップは、話題の伊藤忠商事とデサントをピックアップ。TOB(株式公開買い付け)成立でデサント経営陣の刷新に成功した伊藤忠ですが、感情的なしこりが残るデサント社内との融和と、両社対立の1つの争点でもあった中国事業の加速といった問題を抱えることに。その「内憂外患」を果たして克服できるのか。デサント社内のキーパーソンや中国事業のカギを握る企業の観点から考察します。

ニュース面ではさらに、「ザラ(ZARA)」を擁するインディテックスや、「H&M」のへネス・アンド・マウリッツ、「ユニクロ(UNIQLO)」のファーストリテイリング、ギャップの4大SPAにフォーカス。成長速度が過去に比べて鈍化しつつある中、各社はどのような施策を取っているのか。各社の業績と注目施策を徹底レポートします。

毎月連載の「ファッションロー相談所」では、業界慣習から生まれる海外取引の落とし穴に着目。ブランド名の商標登録や海外取引の際の契約書まで、法的観点から語ります。「ミステリーショッパーが行く!」は京王百貨店新宿店に潜入。シニアに強いと言われながらも、最近は若返りも図っている支持を集めている同店の売り場作りを2人のミステリーショッパーと共に探ります。

4月1日号のP.10インスタグラムランキングの記事中、ブランド名の表記に誤りがありました。「ミューラル / パラドックス トウキョウ」と「ミューズ」は、正しくは「ミューラル」と「ミューズ / パラドックス トウキョウ」になります。