初のジェンダーニュートラル店舗も

2019-20年秋冬ニューヨーク・コレクションの取材の合間に、街中で見つけたユニークなショッピングスポットを調査!どの店舗も平日に訪れたにもかかわらず観光客や現地の人で賑わっている人気店。日本にはないようなコンセプトの店舗だったり、“インスタグラマブル”(インスタ映えする)ことを意識した店舗だったり、たとえ商品を購入しなくとも訪れる価値は十分ある、そんなユニークな店舗を一挙に紹介しよう!

ラグジュアリーブランドの中古品を多く扱うECサイトが実店舗をソーホーにオープンした。メディアにも多く取り上げられ人気のサイトだが、実店舗は従来の古着屋のイメージとはかけ離れたシックでモダンなインテリアだ。1階はウィメンズと化粧品を扱い、ラグジュアリーからコンテンポラリーブランドまで幅広くそろえる。また、ゆったりとくつろげるソファスペースが複数あり、優雅にショッピングができるようになっている。地下1階はメンズとカフェがあり、なんとテラス席も。店舗を貸し切ってセミナーやトークショーなどを開催することもあるようで、店内にはモニターなども設置している。実は一度13年に日本にも進出しているが、15年には撤退しているので、気になる人はぜひニューヨークに行った際に訪れることをオススメ!(住所:80 Wooster Street)

“NY初のジェンダー・ニュートラルな店”とうたう「ザ フルイド プロジェクト」。ニューヨーク・コレクションではここ数年ダイバーシティーを受け入れる動きが活発化していたが、それがなかなかリテールにまで流れることがなかったのが現実だった。昨年3月にオープンした同店は、ウィメンズやメンズというカテゴリーでアイテムを分けておらず、ユニセックスなものも多く扱う。また、性に関するメッセージを書いたTシャツなどもそろう。シューズコーナーは、もともとは男性だったが女性に転換した人が、大きいサイズのウィメンズのシューズがないという悩みから幅広いサイズのシューズを扱っている。ちなみに店名の「PHLUID」は流動性などを意味する「FLUID」をあえて「PH」でスペルしている。アルカリの度合いを示すペーハー(PH)からヒントを得て、ウィメンズ・メンズどちらでもない“中性”を表現している。(住所:684 Broadway)

韓国の大人気サングラスブランド。LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)が投資しており、「アレキサンダー ワン(ALEXANDER WANG)」ともコラボするなど、ファッション性はかなり高めだ。ソーホーに2016年に初出店したのだが、昨年11月に移転し、スペースを拡大。ユニークなアートインスタレーションとともにサングラスを展示するブランドで、韓国・カロスキルにある旗艦店は地上5階地下1階に渡りさまざまなアートオブジェが置いてあり多くの観光客が訪れるスポットになっている。正直以前のソーホー店はかなりスペースが小さく、アートも奥の方にポツンと置いてあるだけだったが、リニューアルしたスペースは以前の約3倍ほどに拡大し、もちろんアートやサングラスの型もその分増やして“インスタグラマブル”度も確然にアップ!アートは定期的にテーマを変えるので、何回行っても楽しめそう。(住所:70 Wooster Street)

アメリカ発のカスタマイズレザーグッズブランド。ミニマリスティックな店舗には、カスタマイズできるベルトやウォレットなどがずらりと並ぶ。面白いのは、他ブランドが出店できるポップアップスペースとしての役割も果たす複合型店舗になっているところ。2月に訪れた際は現在大きな注目を集めるCBD(カンナビジオール)入りの製品を扱う「ワイルドフラワー(WILDFLOWER)」、生理痛を緩和するオイルや生理時に出やすいニキビをケアするトリートメントなどを取り扱う生理専用ブランド「ブルーム(BLUME)」など、ニッチなブランドが出店していた。(住所:224 Mulberry Street)

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