2019-20年秋冬東コレ詳報 上質ベーシックへ昇華する東京

4月1日発売号の「WWDジャパン」は2019-20年秋冬シーズンの「アマゾン ファッション ウィーク 東京(Amazon Fashion Week TOKYO以下、AFWT)」を特集します。これまではポップなカワイイ系とストリート系のメンズの印象が強かったAFWTですが、今季はぐっと大人化。上質な素材のベーシックウエアを披露するブランドが数多く現れました。本号では、それらのブランドをバイヤーらのコメントと共に紹介。AFWTの新たな側面に迫ります。

約1年半ぶりに東京でショーを行ったパリ発「コーシェ(KOCHE)」をはじめ、ユース感もまだまだ健在です。今季ひときわ目を引いた狂気性のあるガーリースタイルなどと共に、東京らしい一面を取り上げます。さらに、ツイッターとインスタグラムの2大SNSでバズるブランドの傾向を分析。意外と知られていないSNSの機能や特徴も見えてくるはずです。

ニュース面のトップは、話題の伊藤忠商事とデサントをピックアップ。TOB(株式公開買い付け)成立でデサント経営陣の刷新に成功した伊藤忠ですが、感情的なしこりが残るデサント社内との融和と、両社対立の1つの争点でもあった中国事業の加速といった問題を抱えることに。その「内憂外患」を果たして克服できるのか。デサント社内のキーパーソンや中国事業のカギを握る企業の観点から考察します。

ニュース面ではさらに、「ザラ(ZARA)」を擁するインディテックスや、「H&M」のへネス・アンド・マウリッツ、「ユニクロ(UNIQLO)」のファーストリテイリング、ギャップの4大SPAにフォーカス。成長速度が過去に比べて鈍化しつつある中、各社はどのような施策を取っているのか。各社の業績と注目施策を徹底レポートします。

毎月連載の「ファッションロー相談所」では、業界慣習から生まれる海外取引の落とし穴に着目。ブランド名の商標登録や海外取引の際の契約書まで、法的観点から語ります。「ミステリーショッパーが行く!」は京王百貨店新宿店に潜入。シニアに強いと言われながらも、最近は若返りも図っている支持を集めている同店の売り場作りを2人のミステリーショッパーと共に探ります。

4月1日号のP.10インスタグラムランキングの記事中、ブランド名の表記に誤りがありました。「ミューラル / パラドックス トウキョウ」と「ミューズ」は、正しくは「ミューラル」と「ミューズ / パラドックス トウキョウ」になります。

初のジェンダーニュートラル店舗も

2019-20年秋冬ニューヨーク・コレクションの取材の合間に、街中で見つけたユニークなショッピングスポットを調査!どの店舗も平日に訪れたにもかかわらず観光客や現地の人で賑わっている人気店。日本にはないようなコンセプトの店舗だったり、“インスタグラマブル”(インスタ映えする)ことを意識した店舗だったり、たとえ商品を購入しなくとも訪れる価値は十分ある、そんなユニークな店舗を一挙に紹介しよう!

ラグジュアリーブランドの中古品を多く扱うECサイトが実店舗をソーホーにオープンした。メディアにも多く取り上げられ人気のサイトだが、実店舗は従来の古着屋のイメージとはかけ離れたシックでモダンなインテリアだ。1階はウィメンズと化粧品を扱い、ラグジュアリーからコンテンポラリーブランドまで幅広くそろえる。また、ゆったりとくつろげるソファスペースが複数あり、優雅にショッピングができるようになっている。地下1階はメンズとカフェがあり、なんとテラス席も。店舗を貸し切ってセミナーやトークショーなどを開催することもあるようで、店内にはモニターなども設置している。実は一度13年に日本にも進出しているが、15年には撤退しているので、気になる人はぜひニューヨークに行った際に訪れることをオススメ!(住所:80 Wooster Street)

“NY初のジェンダー・ニュートラルな店”とうたう「ザ フルイド プロジェクト」。ニューヨーク・コレクションではここ数年ダイバーシティーを受け入れる動きが活発化していたが、それがなかなかリテールにまで流れることがなかったのが現実だった。昨年3月にオープンした同店は、ウィメンズやメンズというカテゴリーでアイテムを分けておらず、ユニセックスなものも多く扱う。また、性に関するメッセージを書いたTシャツなどもそろう。シューズコーナーは、もともとは男性だったが女性に転換した人が、大きいサイズのウィメンズのシューズがないという悩みから幅広いサイズのシューズを扱っている。ちなみに店名の「PHLUID」は流動性などを意味する「FLUID」をあえて「PH」でスペルしている。アルカリの度合いを示すペーハー(PH)からヒントを得て、ウィメンズ・メンズどちらでもない“中性”を表現している。(住所:684 Broadway)

韓国の大人気サングラスブランド。LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)が投資しており、「アレキサンダー ワン(ALEXANDER WANG)」ともコラボするなど、ファッション性はかなり高めだ。ソーホーに2016年に初出店したのだが、昨年11月に移転し、スペースを拡大。ユニークなアートインスタレーションとともにサングラスを展示するブランドで、韓国・カロスキルにある旗艦店は地上5階地下1階に渡りさまざまなアートオブジェが置いてあり多くの観光客が訪れるスポットになっている。正直以前のソーホー店はかなりスペースが小さく、アートも奥の方にポツンと置いてあるだけだったが、リニューアルしたスペースは以前の約3倍ほどに拡大し、もちろんアートやサングラスの型もその分増やして“インスタグラマブル”度も確然にアップ!アートは定期的にテーマを変えるので、何回行っても楽しめそう。(住所:70 Wooster Street)

アメリカ発のカスタマイズレザーグッズブランド。ミニマリスティックな店舗には、カスタマイズできるベルトやウォレットなどがずらりと並ぶ。面白いのは、他ブランドが出店できるポップアップスペースとしての役割も果たす複合型店舗になっているところ。2月に訪れた際は現在大きな注目を集めるCBD(カンナビジオール)入りの製品を扱う「ワイルドフラワー(WILDFLOWER)」、生理痛を緩和するオイルや生理時に出やすいニキビをケアするトリートメントなどを取り扱う生理専用ブランド「ブルーム(BLUME)」など、ニッチなブランドが出店していた。(住所:224 Mulberry Street)

石津謙介の孫が作る新ブランド「ケンズアイビー」 19-20年秋冬にデビュー

2019-20年秋冬シーズンにデビューする「ケンズアイビー(KENS IVY)」は、東京・外苑前のファーナショールームで展示会を行った。同ブランドに関わるのは主に3人。ヴァンヂャケットの創業者で日本にアイビーファッションを根付かせた石津謙介の孫である石津塁がクリエイティブ・ディレクターとなり、シンゴスター(SHIGOSTAR)こと藤井進午が社長のデザイン会社オッドジョブがグラフィック全般を、「エー・フォー・ラブス(A.FOUR LABS)」や「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」でデザイナーを務める倉石一樹がプロダクトデザインを手掛ける。
アイビーファッションのキーアイテムである紺ブレが4万3000~4万5000円、ボタンダウンシャツが1万5800円。コートが6万4000円、Tシャツが5800円、フーディーが1万4800円など。アパレルデザインを担当した倉石は、「紺ブレやボタンダウンシャツには、敬意を表して大幅なアレンジはしていない。例えば、紺ブレは軽くて柔らかい特殊ニット素材のバランサーキュラーを使い、裏地を省略した。ボタンダウンシャツは、腕ぐりの縫い代を4mmほど太めに設定している。これによって、ちょっとした見た目の変化を加えている」と述べた。
コラボレーションアイテムもあり、アメリカのメンズカジュアルブランド「マーク マクナイリー(MARK MCNAIRY)」と協業したライン“マーク マクナイリー・フォー・ケンズアイビー”は約10型をそろえる。Tシャツが6800円、フーディーが1万5800円など。他に日本のバッグブランド「ゼプテピ(ZEPTEPI)」とは、同ブランドが得意とする半透明で軽量なキューベンファイバーを使ったバッグ2型(9000円~)を製作した。
販路はセレクトショップやトラッドショップを予定する。石津は、「ターゲットは20代から団塊の世代まで。今の若者が『シュプリーム(SUPREME)』に夢中なように、みゆき族だった当時の若者は『ヴァンヂャケット(VAN JACKET以下、ヴァン)』に首ったけだった。どちらにも『ケンズアイビー』を届けられたらと思う」と話す。
藤井は、「僕らは『ヴァン』を着て育った最後の世代。中高の制服はブレザーで、パンツは自由だったので『ヴァン』のチノパンを履いていた。シャツも学校指定のものではなく、こっそり『「ポロ ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN)」』のボタンダウンシャツを着ていた。実は塁(石津)と一樹(倉石)とは成城学園の同窓生で、『いつか“日本のトラッドの総本家”と何かできたら』と話していた」と振り返る。
Tシャツやフーディーが中心アイテムであることについて石津は、「アイビーファッションに興味を示すのは、若くても40代。20代とは分断されている。祖父の灯したトラッドの火を消したくはない。『ケンズアイビー』がつなぎとなるために、こういうラインアップになった」と答えた。コーディネートとしては、紺ブレにフーディーを合わせて足元はスニーカー。そのままスケートボードに乗るようなイメージを提案する。

2019-20年秋冬シーズンにデビューする「ケンズアイビー(KENS IVY)」は、東京・外苑前のファーナショールームで展示会を行った。同ブランドに関わるのは主に3人。ヴァンヂャケットの創業者で日本にアイビーファッションを根付かせた石津謙介の孫である石津塁がクリエイティブ・ディレクターとなり、シンゴスター(SHIGOSTAR)こと藤井進午が社長のデザイン会社オッドジョブがグラフィック全般を、「エー・フォー・ラブス(A.FOUR LABS)」や「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」でデザイナーを務める倉石一樹がプロダクトデザインを手掛ける。

アイビーファッションのキーアイテムである紺ブレが4万3000~4万5000円、ボタンダウンシャツが1万5800円。コートが6万4000円、Tシャツが5800円、フーディーが1万4800円など。アパレルデザインを担当した倉石は、「紺ブレやボタンダウンシャツには、敬意を表して大幅なアレンジはしていない。例えば、紺ブレは軽くて柔らかい特殊ニット素材のバランサーキュラーを使い、裏地を省略した。ボタンダウンシャツは、腕ぐりの縫い代を4mmほど太めに設定している。これによって、ちょっとした見た目の変化を加えている」と述べた。

コラボレーションアイテムもあり、アメリカのメンズカジュアルブランド「マーク マクナイリー(MARK MCNAIRY)」と協業したライン“マーク マクナイリー・フォー・ケンズアイビー”は約10型をそろえる。Tシャツが6800円、フーディーが1万5800円など。他に日本のバッグブランド「ゼプテピ(ZEPTEPI)」とは、同ブランドが得意とする半透明で軽量なキューベンファイバーを使ったバッグ2型(9000円~)を製作した。

販路はセレクトショップやトラッドショップを予定する。石津は、「ターゲットは20代から団塊の世代まで。今の若者が『シュプリーム(SUPREME)』に夢中なように、みゆき族だった当時の若者は『ヴァンヂャケット(VAN JACKET以下、ヴァン)』に首ったけだった。どちらにも『ケンズアイビー』を届けられたらと思う」と話す。

藤井は、「僕らは『ヴァン』を着て育った最後の世代。中高の制服はブレザーで、パンツは自由だったので『ヴァン』のチノパンを履いていた。シャツも学校指定のものではなく、こっそり『「ポロ ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN)」』のボタンダウンシャツを着ていた。実は塁(石津)と一樹(倉石)とは成城学園の同窓生で、『いつか“日本のトラッドの総本家”と何かできたら』と話していた」と振り返る。

Tシャツやフーディーが中心アイテムであることについて石津は、「アイビーファッションに興味を示すのは、若くても40代。20代とは分断されている。祖父の灯したトラッドの火を消したくはない。『ケンズアイビー』がつなぎとなるために、こういうラインアップになった」と答えた。コーディネートとしては、紺ブレにフーディーを合わせて足元はスニーカー。そのままスケートボードに乗るようなイメージを提案する。

8月1日ラフォーレ原宿でスタート! 16のショップとブロガーがタッグを組むスナップアプリ発信『ZOOLOOK POP-UP SHOP』

NYLON.JPでも好評だった『ブロガーバトル企画』でおなじみのスナップアプリZOOLOOK(ズールック)が、16のItなショップとファッションブロガーを集めた新コンセプトの期間限定ショップ『ZOOLOOK POP-UP SHOP』をラフォーレ原宿にオープン! ペイントアーティストChocomooがデザインするショップウィンドウをはじめ、旬のスタイリングやゲリライベントもお待ちかね。そしてブロガーがアプリと一緒にSNSでショップレポートもしちゃいます!

ショップにはFALINE TOKYO、AVANTGARDE、JEFFREY CAMPBELLなどナイロニスタ御用達のブランドはもちろん、関西から京都・大阪のマストセレクトショップGALLERIEも上陸。このほかにもNYファッションシーンの最前線アクセサリーブランドM.Y.O.Bの新作&SOLD ITEMがお目見えしたり、原宿アイコン達に人気のオンラインヴィンテージショップTOKYO MODERN STREETのリアルショップが登場したりと、玉手箱のようなラインアップは見ごたえたっぷり! NYLONオフィシャルブロガー吉橋舞のディレクションするKOBINAIも参加するから、読者のみんなも応援してね♡

さらに、8月1日夜のオープニングパーティは誰でも参加可能なだけでなく、限定&先行アイテム盛りだくさんのナイトショッピングや、Chocomooのライヴペインティング&サイン会もあったりと見逃せないイベントが続々。すでにTwitterで話題騒然のセキセイインコアイスクリーム、全米No.1のアサイードリンク、サンバゾン™もお試しあれ。

ショップは8月1日から8月14日まで開催。夏休みのショッピングはラフォーレに向かいましょ♪

『ZOOLOOK POP UP SHOP』
@ラフォーレ原宿 1F
date. 2013.8.1(THU) – 8.14(WED)
open. 11:00 – 20:00
(5、6日は全館休館のため休業)
add. 東京都渋谷区神宮前1−11−6
ラフォーレ原宿1F
※正面入口横、明治通り沿い路面店スペース

shop list
AVANTGARDE / GALLERIE/ FALINE TOKYO / KOBINAI / TOKYO MODERN STREET/ JEFFREY CAMPBELL/ M.Y.O.B / Cuvee/ /Saudade/ IMPOSSIBLE PROJECT SPACE TOKYO/ BRAVEN / SMS Audio™ /DIAMO/Torimi-Cafe/Chocomoo Special Shop and more!!

OPENING PARTY!with Chocomoo
date. 2013.8.1(THU)
open. 20:30 – 22:30
終了までナイトショッピングOK!
(混雑の場合は入場制限する場合あり)